ウェールズと日本は、持続可能性と炭素削減へのコミットメントを共有しており、両国は広範な気候戦略の一環として野心的な再生可能エネルギー目標を設定しています。洋上風力エネルギーと大規模でクリーンな電力は、世界のエネルギー環境を再形成する可能性があります。

英国は洋上風力発の世界のリーダーであり、ウェールズは、2030年までに洋上風力から50GWを発電し、2050年までにネットゼロを達成するという英国政府の目標を達成するために重要な役割を果たしています。

現在70社余りの日系企業がウェールズで操業、その中でもソニー、パナソニックはウェールズ進出50周年を迎え、トヨタは進出30周年を迎えました。今後のウェールズ・日本との経済交流において、再生可能エネルギー特に洋上風力エネルギー分野でのさらなる協力の可能性はかつてないほど高まっています。ウェールズの洋上風力発電プロジェクトへの投資、サプライチェーンへの進出、技術交流等の機会を提供します。

ウェールズにおける浮体式洋上風力発電 新時代の幕開け

今注目を浴びているのは、英国クラウン・エステートが開発中の最新の洋上風力発電リースラウンド、ケルト海浮体式風力発電所です。サウスウェールズ沖のケルト海のサイトは、2045年までに最大20GWの浮体式洋上風力発電容量を収容できる可能性があります。短期的には、クラウン・エステートは2035年までに最大4.5GWの海底をリースし、400万戸以上の住宅に再生可能エネルギーを提供することを発表しました。最初の3つの1.5GWプロジェクトは、2025年初頭に事業者選定の発表がされる予定です。今後同海域ではさらに12GWの海域を開放する計画です。

洋上風力技術、海洋工学、インフラ開発など、さまざまな専門知識を持つ日本企業は、ウェールズの成長する洋上再生可能エネルギーセクターに貢献することができます。これには、製造、設置、アンカーおよび係留システム、送電ケーブル、グリッドインフラストラクチャ、およびOMへの関与が含まれ、これらは堅牢で効率的なサプライチェーンを開発するための重要な要素です。

日本とウェールズのコラボレーションの目的地

フリーポートは、投資を呼び込み、イノベーションを促進する上で極めて重要な役割を果たしています。ウェールズは、洋上風力エネルギー開発の拡大を支援するために、アングルシー・フリーポートとケルティック・フリーポートの2つのフリーポートを設立しました。

ウェールズ西部のミルフォード・ヘイブンとポート・タルボット港から構成されるケルティック・フリーポートは、ケルト海における新しい製造施設、港湾インフラの強化、OM、浮体式洋上風力発電(FLOW)の拡大を推進する予定です。この取り組みは、日本企業が再生可能エネルギープロジェクトへの投資、税制上の優遇措置、ウェールズにおける主要な製造・物流事業の確立のための戦略的なゲートウェイとなります。

又、水素経済の発展、炭素回収・貯留、持続可能な燃料、低炭素物流などの機会が加わることで、日本企業はウェールズの進化するグリーンエネルギーエコシステムにおいて強力な存在感を確立することができます。

ウェールズの風力発電における実績

ウェールズは英国における洋上風力発電における礎となるべく、様々なプロジェクトにおいてその能力をすでに実証しています。これらのプロジェクトの成果は、将来のコラボレーションとイノベーションのための強固な基盤を提供します。

  • North Hoyle Offshore Wind Farm英国初の商業用洋上風力発電プロジェクトで、30基のタービンで60MWを発電し、40,000世帯に電力を供給しています。
  • Gwynt y Môr北ウェールズ沖に160基のタービンを備えた576MWの風力発電所で、467,000世帯に電力を供給し、年間170万トンのCO2排出量を削減しています。
  • Trydan Gwyrdd Cymruウェールズ政府が所有する陸上風力発電イニシアチブで、2030年までに250MWの電力を供給する予定です。

これら以外にも、さらにいくつかの大規模なオフショアプロジェクトが進行中です。

  • Awel y Môr北ウェールズ沖で最大50基のタービンに承認されています。
  • モナ洋上風力発電プロジェクト東アイリッシュ海で提案されている開発で、最大96基の風力タービンと包括的な送電網を備えています。
  • モーガン洋上風力発電プロジェクト最大96基のタービンと関連する洋上インフラを備えた同様の開発。
  • Morecambe Offshore Windfarm – 500,000世帯以上に電力を供給できる480MWのプロジェクト。

これらのプロジェクトは、今後のケルト海の開発と併せて、設計・エンジニアリングから建設、OMに至るまで、日本企業がウェールズの洋上風力発電セクターに貢献できる大きな機会を強化するものです。

協力の成果を新たに

日本とウェールズのより深い協力は正に今始まろうとしています。南ウェールズに拠点を置く製造研究センターであるAMRC Cymruは英国における浮体式洋上風力発電(FLOW)に関する戦略的パートナーシップの構築を目的とした覚書をジャパンマリンユナイテッド株式会社と締結しました。これは、両者が浮体式洋上風力発電における共同研究開発を通じて、英国における浮体式洋上風力発電の普及に向け大きな期待が寄せられています。又このパートナーシップは、日本企業がウェールズに技術的な専門知識を持ち込み、イノベーションと持続可能なエネルギー開発を促進する方法として注目を浴びています。

ウェールズ政府は一般社団法人 再生可能エネルギー長期安定電源推進協会(REASP)そして、室蘭洋上風力関連事業推進協議会(MOPA)にも加入、企業・団体との交流を深めています。又、2022年には、日本風力発電協会の代表団が北ウェールズを訪問し、この地域の洋上風力発電セクターについての機会を探り、洞察を得ました。ウェールズ企業も日本の洋上風力発電開発に一役買っており、両国の協力の相互利益を示しています。

豊かで環境に優しい未来実現に向けた団結

ウェールズと日本は50年以上にわたり強固な経済関係を築いてきましたが、ケルト海での進化する機会は、両国のパートナーシップに新たな章を刻むものです。ウェールズがネットゼロの目標を達成するために洋上風力発電の開発を加速させる中、日本との協力は、日本企業が成長するグリーンなウェールズのサプライチェーンに不可欠な役割を果たすためのイノベーションとパートナーシップを共有するユニークな機会を提供します。

製造業、海洋工学、新技術、港湾インフラへの投資を通じて、日本企業はウェールズの洋上風力エネルギーの未来を形作ることができます。このコラボレーションは、クリーンエネルギーへの移行を進めるだけでなく、経済的な結びつきを強化し、イノベーションを促進し、より持続可能な世界への道を切り開きます。ウェールズは2025年をYear of Wales and Japan とし、新たな日本との関係を構築します。https://www.wales.com/ja

 

 

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